妊活中に果物を食べよう!効果的なフルーツの種類や食べ方講座
果物を食べることで、妊活中には欠かせないビタミンやミネラルを摂取することができます。
ほかにも、果物を食べることで疲労回復やむくみ防止、卵子の老化防止などの効果が期待が!
今回は、さまざまな妊活への効果をもつ果物を、より効果的に摂取するための選び方や食べ方について詳しくご紹介します。
果物を食べると妊活に嬉しい効果がいっぱい!
果物を食べることで、さまざまな妊活への効果を得ることができます。得られる効果一つひとつについて詳しくご説明していきます。
葉酸不足を防ぐ
葉酸は、「妊活中に欠かしてはならない栄養素」とご存知の方も多いのではないでしょうか?
妊娠超初期~妊娠初期に葉酸の摂取量が不足すると、赤ちゃんの脳や神経の形成が正常に行なわれず、発育に影響が出てくる可能性があります。
果物には、葉酸が非常に多く含まれるものがいくつかあります。
具体的には、いちご、マンゴー、ライチ、栗、パパイヤなどが葉酸を多く含んでいます。
妊活中にはこれらの果物を食べて、葉酸不足となることのないよう注意してくださいね。
疲労回復に効果あり
果物には、疲労回復に役立つビタミンCやクエン酸が多く含まれるものがあります。
とくにビタミンCやクエン酸が豊富に含まれるのは、レモンやグレープフルーツ、オレンジなどのかんきつ類です。
妊活中にかんきつ類を摂取して疲労回復を促すことで、元気な体を保つことができ、健やかな妊娠が叶えられますよ。
カリウムが摂取できる
果物にはカリウムを豊富に含むものが多くあります。
カリウムは卵子や精子に存在するミトコンドリアのエネルギー生産に関わるといわれています。
ミトコンドリアは私たちの身体のすべての真核細胞に存在するため、妊活中のカリウム摂取は欠かせません。
また、カリウムを摂取することは体のだるさや、冷えの原因となるむくみを解消することにも役立ちます。
果物を食べてカリウムを摂取することで、妊娠するのに適した身体を作ることができますよ。[参考1]
卵子の老化防止に役立つ
果物に多く含まれるビタミンCには、卵子の老化を防ぐ作用があります。
ビタミンCは、体内の活性酸素という物質を除去して細胞の酸化を防ぐことで、卵子の質の低下防止=卵子の老化防止をしてくれます。
卵子は年齢とともに老化していくため、ある程度の質の低下は避けられません。
そこで、少しでも卵子の質の低下を防ぐために、果物を食べてビタミンCを取り入れることが妊娠力をアップさせることにつながりますよ。[参考2]
果物は妊活中のいつ頃から取り入れるのがおすすめ?
果物は、いつ食べても妊活へよい効果をもたらしますが、そのなかでも高温期に食べるのがおすすめです!
高温期とは、排卵期から次の月経が開始する前日までの期間のことです。
高温期に入って、体のだるさを感じたことはありませんか?これは、体が水分を溜め込み、むくんだ状態になることで起こります。
果物にはカリウムが豊富に含まれており、むくみを解消させる効果が!高温期に取り入れることで、身体のだるさやむくみを軽減でき、より快適に妊活へ励むことができます。
つわりの際は、かんきつ系の果物がおすすめです
果物は妊娠後のつわりの時期に摂取することもおすすめです。
つわりの時期に食べる果物は、レモンやオレンジなどのかんきつ類がとくにおすすめです。かんきつ類にはクエン酸が多く含まれており、クエン酸には食欲増進効果があります。
つわりで食欲がないときに食べると少し食欲がわいたり、気分がすっきりしたりする人もいるかもしれませんね!
妊活中のフルーツは加熱をせず取り入れるのがおすすめ!
果物は加熱をせずに食べるのがおすすめ!
果物に含まれるエネルギー変換に役立つ酵素や、疲労回復と卵子の老化防止に役立つビタミンCは、加熱することによって働きが失われてしまいます。
ちなみに、缶詰やジャム、市販のフルーツジュースに使われている果物は加熱済みのため、これらの食品を食べてもビタミンCや酵素の働きは期待できません。
そのため、果物は加熱していない生のものを購入して食べた方が妊活に効果的ですね。
果物と一緒に取り入れるとよい食べ合わせ
果物と一緒に体へ取り入れることで、より高い妊活効果が得られる食べ合わせをご紹介します!
ホットドリンク
果物は体を冷やす性質があるため、体を温めてくれるホットドリンクと一緒に取り入れると、冷えから体を守ることができます。
なかでもおすすめなのが、生姜湯やココアです!
生姜やココアには血流を良くする働きがあるため、冷え性の改善に役立つと言われています。
果物を食べるときにはぜひ、生姜湯やココアを飲み物として用意してください。
ただ、市販の生姜湯やミルクココアは砂糖が入っているので、ピュアココアや生の生姜・生姜粉末で、砂糖を加えず作ったものがおすすめです。
ナッツ
ナッツは噛みごたえがあり食物繊維を含むので、果物と一緒に食べることで果物の食べすぎや血糖値の急上昇を防いでくれます。
ナッツには妊娠ビタミンとも呼ばれるビタミンEが豊富。
ビタミンEには果物に含まれるビタミンCと同様に強い抗酸化作用がある上に、ビタミンCはビタミンEの働きを助けます。
ナッツと果物を組み合わせて体へ取り入れることで、より抗酸化作用が強まりますし、ビタミンEの働きである血流の促進にも期待が!
また、過剰な活性酸素から卵子を守ったり、血流を促して子宮内膜までしっかり栄養を届けたりすることが期待できます。
ただし、ナッツは脂質が多く、高カロリーであるためほどほどに摂取してください。
妊活に果物を取り入れる際の注意3点
妊活への効果を期待して果物を取り入れる際は、以下の3点に注意して摂取しましょう。
食べ過ぎに注意
果物は体によい食べ物というイメージが強く、果物を多く食べるよう意識している方もいらっしゃるかもしれませんが、果物も食べ過ぎには注意です!
果物には果糖という糖分が多く含まれています。
果糖を多量に摂取すると血糖値を上げてしまい、肥満や生活習慣病を引き起こす可能性が。
妊娠に適した健康体をつくるためにも、果物の食べすぎには十分注意してください。
体を冷やす果物に注意
果物自体には体を冷やす性質があるのですが、そんな果物のなかでもより体を冷やすものがいくつかあります。
具体的に例をあげると、マンゴー、グレープフルーツ、レモン、キウイ、プラム、アボカド、ライチ、パパイヤ、スイカ、梨、柿、バナナなどが、とくに体を冷やす性質をもちます。
基本的に、夏に収穫される果物や、南国育ちの果物は体を冷やすため、冷え性の方や、体の冷えが気になる方は食べない方が良いかもしれません。
その一方、薬膳の世界では体を温める性質をもつ果物として、りんご、ぶどう、桃、プルーン、さくらんぼ、栗、うめなどが言われています。
体の冷えは妊活に大敵ですので、積極的に果物を摂取するのであれば、体を温める性質をもつ果物を選ぶとよいですね。[参考3]
種なしの果物に注意
もともと種のある果物であるのに、品種改良によって種なしとなっている果物はあまり食べない方がよいかもしれません…
スイカやぶどうなどの果物は、近年になって種なしの品種がでてきましたね。
種がない果物は非常に食べやすく、種なしのものが売られていると、ついつい買いたくなってしまうかもしれません。
しかし、妊活中に食べるなら、種がある果物を選ぶことをおすすめします。
種なしの果物はホルモン剤を添加したり、染色体を操作したりしているため、安全性に欠ける部分があります。
不妊との因果関係が明確にあるわけではありませんが、妊活中には少しでも安全性の高いものを安心して食べたほうがよいので、種なしよりも種のある果物を食べるのがおすすめですね!
果物を食べることは妊活への効果絶大!
果物を食べることで、葉酸の摂取や疲労回復効果、むくみ解消、卵子の質の低下の緩和など、さまざまな妊活への効果が得られることがわかりましたね。
果物を妊活中に食べることは非常におすすめですが、妊活中のみならず、妊娠した後のつわりの時期に食べることで食欲不振の軽減も期待できます。
また、食べ方としては加熱をせず、生のフルーツを食べるとよいでしょう。
飲み物として体を温めてくれる無糖の生姜湯や、ココアを加えるのもおすすめです。
果物は妊活に効果的な面が多いですが、体を冷やす性質を持っていたり、食べ過ぎることで肥満や生活習慣病を引き起こす可能性があったりもします。
そのため、果物のなかでも体を温める働きがあると言われているりんごやぶどうを選んで食べたり、果物を食べ過ぎたりしないように注意する必要があるでしょう。
今回ご紹介した果物の選び方や食べ方を参考にして、果物の妊活への効果をより高めた状態で果物を取り入れてくださいね!
この記事を作るため参考にした文献・サイト名
監修
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管理栄養士柳 寿苗(やなぎ としえ)