栄養

美容だけじゃない!ビタミンCは妊活中にも大切な栄養素です

お肌に良いことでも知られるビタミンC。
美容のためだけではなく、妊活にもよい影響を与えてくれることはご存知でしょうか。
実はあまり知られていない、美容面以外のビタミンCの嬉しい働き。今回は、妊活をする上でビタミンCがどう影響するのかをお伝えします。

    ビタミンCが妊活や不妊へどう影響するの?

    妊活をするご夫婦は、どうしても何かとストレスを抱えてしまいがちです。
    とくに女性は、不妊治療をする上での肉体的な負担だけではなく、通院する手間、周囲からのプレッシャー、金銭面の不安に加え、結果に一喜一憂。
    挙げていけばキリがないほど、ストレスと闘う数々の場面がみられます。
    そんなストレスを感じた時、人間の脳はストレスに抵抗しようとします。

    ストレスと戦う脳内物質を合成する働きが

    ビタミンCは、そのストレス抵抗をする脳内物質の合成をする働きがあるのです。さまざまな不調をもたらす、厄介なストレス。
    蓄積されると自律神経の乱れに繋がり、ホルモンバランスが乱れてしまったり、卵巣機能を低下させてしまったり、生理不順など、妊活に影響がでてしまいます。
    妊活をスムーズに進めるためにも、ビタミンCの力でストレスとうまく向き合えるようにしましょう。

    ビタミンCが多い食材をご紹介します!

    レモン

    ビタミンCといえば、レモンが真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
    そのイメージ通り、レモン100gあたり100mgものビタミンCが含まれています。
    しかし、実際にレモンを100g摂取するのは難しいため、ほかの食材と併用するといいでしょう。

    キウイ

    イメージの強さから、「フルーツのなかで1番多くのビタミンCを含んでいるものはレモン」と思われがちですが、実はそうではありません。
    キウイ100gのなかには、レモンを超える140mgのビタミンCが含まれています。
    レモンよりも単体で食べやすいので、毎日の朝食に添えるのもいいですね。

    ピーマン

    栄養価の高いピーマン。ビタミン類がとくに豊富です。日々の料理にも加えやすく、調理もしやすいです。
    ビタミンCの吸収を手助けしてくれる、ビタミンPも同時に摂取できるところも嬉しいですね。

    妊活中のビタミンCの効果についておさらい

    肌の調子を整えてくれるだけでなく、ストレスに抵抗をする脳内物質の合成をしてくれるビタミンC。女性にとってうれしい働きばかりですね。
    生理周期や排卵を安定した状態に保つには、ストレスにきちんと向き合うことが大切。
    ストレスをできるだけ溜めないでおきたい妊活中は、ぜひ積極的に摂取しておきましょう。
    ビタミンCは、フルーツならキウイやレモン、野菜ならピーマンに多く含まれています。毎日の食事に上手く取り入れてみてください。

    あなたは大丈夫?ビタミンCの不足を自分でチェック

    ビタミンCにはさまざまな働きがあります。そのため、不足した状態が続くと幅広い症状が現れることも。その一例をご紹介しましょう。

    肌トラブルが起こりやすい

    コラーゲンが作り出されないことにより、肌の状態が悪化してしまう可能性があります。
    最近肌の調子が良くないと感じていたら、ビタミンC不足のサインかもしれません。

    貧血

    ビタミンCは、銅や鉄分の吸収を高め、ヘモグロビンの合成をサポートしてくれます。不足すると、貧血を招く原因になることもあります。

    ビタミンCをより効率よく摂取するためのポイント

    厚生労働省は1日100mgのビタミンCを摂取するように推奨しています。その数値を基準にして摂取するようにしましょう。
    ビタミンCは1度にたくさん摂取しても、尿と一緒に排出されてしまうのでこまめに摂ることが大切です。
    その際に注意しておきたいポイントは、できるだけビタミンCが失われない状態にしておくことです。

    ビタミンCは加工や熱で栄養素が減りやすい

    野菜やフルーツの場合、切ってから水で念入りに洗ってしまうと、せっかくのビタミンCも流れてしまいます。
    さらに、ビタミンCは熱で壊されてしまうことも頭に入れておきましょう。
    調理したら長時間放置するのではなく、できるだけ新鮮なうちに体内に取り込むことが大切です。
    いも類に含まれているビタミンCは、熱に強いので効率的に摂取することができます。含まれている量も多いので、貴重なビタミンCを無駄にする心配が少ないです。

    喫煙者がビタミンCを摂取する際の注意事項

    喫煙をすることで、ビタミンCが失われることはご存知でしょうか。
    喫煙により体内に入った有害物質は、たくさんの活性酸素を発生させます。その活性酸素に戦うために、ビタミンCが使われてしまうのです。
    タバコ1本吸うことで消費されるビタミンCは、25~100mg。1日に何本もタバコを吸う人は、それ以上の量が失われています。
    タバコを吸っている方は、基準よりも多めのビタミンCを摂取するように心がけておくとよいでしょう。

    受動喫煙でも同様に、ビタミンCは失われてしまいます。周囲に喫煙者が多い人も、意識してビタミンCを摂取するようにしましょう。
    また、ビタミンCは体内に取り込まれてから約2~3時間で排出されてしまいます。
    体内で生成することもできないので、できるだけこまめに摂取することがおすすめです。[参考1][参考2]

    妊活中にもビタミンCを摂取して、効率よく

    妊活中は何かとストレスを抱えてしまうもの。そんなストレスに抵抗する脳内物質を合成してくれるのがビタミンCの効果です。
    最近肌の調子が悪いなと感じている人や、貧血気味の人は、ビタミンCが足りていないのかもしれません。
    厚生労働省が推奨する1日100mgの摂取量を基準に、毎日の食事からビタミンCを摂り入れるようにしましょう。

    できるだけ新鮮なうちに、水で洗いすぎず、そしてこまめに食べることがポイント。いも類のビタミンCは熱に強いことも覚えておきましょう。
    また、タバコを吸うことにより、多くのビタミンCが消失してしまうことも念頭に入れておきたいですね。
    喫煙をしている人は妊活を機に、禁煙に挑戦するのもよいでしょう。
    ビタミンCの力を借りて、妊活中のストレスとうまく付き合っていきましょう。

    この記事を作るため参考にした文献・サイト名

    監修

    • 管理栄養士
      柳 寿苗(やなぎ としえ)

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