【妊活中に飲みたいお茶】温かいお茶や冷たいお茶を一挙紹介
温かくても、冷たくてもおいしく味わえるお茶。季節を問わず、年中飲むことができるところも嬉しいですよね。
毎日飲むものだからこそ、妊娠しやすい効果のあるものや、妊娠しても安心して飲めるものを選んでおきたいところです。
とはいえ、お茶にはたくさんの種類があるので、どの種類を選べばいいのか分からない人も多いのでは?
そこで今回は、お茶がもつ妊活への効果やポイント、注意点などをご紹介していきます!
お茶パワー大解説!妊活への効果をご紹介します
お茶には多くの種類がありますが、なかには妊娠できる可能性を高めてくれる効果を持つお茶も存在します。
例えば、お茶のなかでも高級な玉露。玉露には、微量ですがカルシウムやマグネシウム、亜鉛が含まれています。
カルシウムが不足した状態が続くと、精子の動きが悪くなってしまいます。精子や卵子をしっかりと成長させるためにも、カルシウムは不足させずに摂取しておきたいですね。
マグネシウムは精神の安定には欠かせないミネラルですし、亜鉛は精子の生成を助け、運動率を上げる働きがあります。
その両方を兼ね揃えた玉露は、ぜひ女性だけではなく、男性にも飲んでほしいお茶でもあるのです。
ジュースをお茶に置き換え、糖分の摂取も抑えよう
お茶のメリットは、それだけではありません。
市販のジュースやスポーツドリンク、炭酸飲料にはたくさんの糖分が含まれています。糖分を過剰に摂取することは、肥満につながるだけではなく、血糖値の乱れを招きます。
目に見えないこの血糖値の変化は、知らぬ間にホルモンバランスの乱れを引き起こすことも。その結果、排卵がスムーズに行なわれなかったり、生理周期が乱れてしまったりする恐れがあります。
妊娠しにくくなる原因にもなるので、妊活中は注意しておきたいですね。
その点、お茶には基本的に糖分が含まれていません。
一部のお茶には含まれているものもありますが、加糖されているだけで、ほとんどのお茶は抽出液自体に糖分は含まれません。
「のどが渇いた時はほとんどジュースを飲んでいる」という人は、今日からジュースをお茶に代えるだけでも、糖分の摂取量を抑えることができます。
このように、お茶には妊娠しやすくなるさまざまな効果が期待できます。妊活において気になる糖質が含まれていないというのも嬉しいポイントです。
妊活中にお茶を飲む際に気をつけたいポイント
意外と多い「お茶に含まれるカフェイン」に注意
お茶を選ぶ際には、「カフェインの量」に気をつけておきましょう。
お茶にはカフェインのイメージがない方もいるかもしれません。しかし、実は一部の種類にはカフェインが入っているのです。
ウーロン茶や煎茶、紅茶などは、お茶のなかでも比較的多くカフェインが含まれます。その次にカフェインが多いお茶として、玉露やほうじ茶があげられます。
夜やリラックスしたいときは、ノンカフェインのお茶がおすすめです。その一方で、日中の活動量が多い人や仕事の時には、カフェインが含まれるお茶が適しています。その時々のタイミングで飲み分けるのがよいでしょう。
お茶に含まれるタンニンは鉄分の吸収を阻害します
また、タンニンが含まれているものも避けておくと安心です。なぜかというと、タンニンは鉄分の吸収を邪魔してしまうのです。
鉄分が不足していると子宮内膜が薄くなり、着床しにくくなってしまいます。また、妊娠した後はさらに多くの鉄分が必要になります。
とくに妊娠後期では、妊娠していない時の1.5倍もの鉄分が必要。着床率上昇のためにだけでなく、未来の赤ちゃんのためにも摂取しておかなければなりません。
立ちくらみや目眩を感じる方はもちろん、妊娠を望む方は積極的に鉄分を摂取しておきたいですね。
そのためにも、吸収を阻害するタンニンが含まれていないお茶を選ぶようにしましょう。
寒い日に飲みたいお茶!温かい妊活ティーをご紹介します
温かいたんぽぽ茶
その名の通り、たんぽぽの根や葉を使用してできています。
カリウムを豊富に含み高い利尿作用がありますよ。実は葉にビタミンAも含まれています。
ノンカフェインのため、コーヒーの代用品としてよく飲まれていますね。母乳を促す働きもあると言われているので、授乳中にもぜひ飲みたいお茶です。[参考1][参考2]
ゆず茶
ゆずの香りには、副交感神経を有意に働かせて気持ちをリラックスさせる効果があるので、ほっと一息つきたい時におすすめ。
ビタミンCが含まれているので、卵子の質の低下を防ぐ働きをしてくれます。ミネラルの吸収を助けてくれる効果も。
砂糖が含まれているので、糖分の過剰摂取には注意が必要です。[参考3]
暑い日に飲みたいお茶!冷たい妊活ティーもご紹介します
コーン茶
とうもろこしから作られているコーン茶には、カリウムが豊富に含まれています。
また、ノンカフェンであるところも嬉しいですね。水出しできる商品もあり、よりアイスで飲みやすいお茶のひとつです。
ごぼう茶
ごぼうに含まれている食物繊維を得ることができます。食物繊維は、便秘の改善というイメージがありますが、腸内環境を整えてくれる働きもあるのです。
せっかく体内に取り入れた栄養をできるだけ吸収できるよう、腸内環境を常に整えておきましょう。
さまざまな効果が期待できるお茶、妊活へうまく活用しましょう!
お茶の種類の豊富さだけでなく、お茶のもつ効果やメリットの多さには驚いたのではないでしょうか。
お茶によって含まれている栄養はさまざま。今回ご紹介した内容を参考にして、ご自身の求めている栄養が含まれているお茶を見つけてください。
そして、お茶がもつパワーで、より妊娠しやすい体作りに役立てていきましょう。
飲む時間や気持ちに合わせてノンカフェインのお茶と、カフェインの含まれているお茶を飲み分けてみるのもおすすめです。
さらに、ミネラルの吸収を邪魔するタンニンが含まれていないかを確認すると安心。また、ゆず茶など砂糖が入っているものは、糖分の量にも注意しておくといいですね。
できるだけ妊活にとっても効果のあるもの、そして「これなら毎日飲みたいな」と思えるものを選びましょう。
この記事を作るため参考にした文献・サイト名
監修
-
管理栄養士柳 寿苗(やなぎ としえ)