“パイナップル”が妊活の切り札に!? 効果を最大化させる食べ方を解説
パイナップルは、妊活に効果的な働きをする成分が多く含まれており、妊娠しやすい身体作りにぜひ役立てていただきたい果物です。
食べ方や食べる時期を工夫することで、妊活へもたらす効果をより高めた状態で栄養を取り入れることができます。パイナップルを食べて、妊活を成功させましょう!
妊活中にパイナップルがもたらす効果は?
パイナップルには、食物繊維やクエン酸、ビタミンB1、ブロメリンなどの栄養素が豊富に含まれており、これらの栄養素が妊活に効果的な働きをします。パイナップルがもたらす働きについて詳しくご紹介しましょう。
腸内環境を改善する
パイナップルには腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、パイナップルにふくまれる食物繊維の99%は不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は水分を吸収して膨らみ、便のカサを増やして腸のぜんどう運動を促す働きがあります。
腸内環境が改善されると、免疫機能が正常に働いたり、摂取した栄養素がきちんと吸収されたり、精神や自律神経の安定にもつながるのです。また、便秘をしがちな人は、腸内に老廃物が溜まってしまい、卵巣や子宮を圧迫している状態にある可能性が。
そのため、卵巣や子宮を正常に機能させるためにもパイナップルを食べて便秘解消を促すとよいですね。実際にパイナップルによって排便状況や腸内環境を改善されたという報告もあります。[参考1][参考2]
疲労回復を促す
食物繊維以外にも、パイナップルには疲労回復に役立つクエン酸が豊富に含まれています。クエン酸はエネルギーを産み出す働きをします。疲労を感じたときは、エネルギーが不足している状態です。
パイナップルを食べることで、クエン酸がエネルギーの生産のサイクルを潤滑に働かせてくれ、非常に効率よく疲労を回復させることができます。疲労をためず、元気な体を保つことで、健やかな妊娠が叶えられますよ。[参考3]
肉類の摂取に効果的
パイナップルに含まれるブロメリンという酵素は、たんぱく質を分解するため肉を柔らかくする効果があります。ただし、ブロメリンは熱に弱く、加熱すると効力を失ってしまいます。
そのため、肉を柔らかくするのにパイナップルを使用する際には、加熱調理する前に細かく刻んだパイナップルで肉を漬けておくのがよいでしょう。肉が柔らかくなることで食べやすくなり、消化にも良いですね。
妊活においてたんぱく質の摂取は非常に重要で、とくに動物性たんぱく質である肉類は、植物性たんぱく質よりも吸収率が高いため、効率の良いたんぱく質の供給源になります。
パイナップルと肉を組み合わせた料理を取り入れて、効率よくたんぱく質を摂取しましょう!
パイナップルを妊活に取り入れるタイミングは?
おすすめは「黄体期(高温期)」
パイナップルは、いつ食べ始めても妊活へよい影響をもたらしますが、黄体期(高温期)から食べ始めるのもおすすめ!排卵後から突入する黄体期は身体が水分をため込んだり、便秘やお肌のトラブルなど身体の不調やイライラ、落ち込みなど精神的に不安定になりやすい時期です。
パイナップルには余分な水分排出を促してくれるカリウムが含まれますし、抗ストレスホルモンの材料となるビタミンCも比較的多く含まれます。また、食物繊維や整腸作用のあるブロメラインも豊富なので、高温期に起こりがちなお腹の張りやガスが溜まる、便秘などの症状の対策にも効果が。
ただし、パイナップルは果糖も多く含むため、食べる量やタイミングには気をつけてくださいね!
パイナップルを妊活へ効果的に取り入れる際のポイント2
パイナップルをより効果的に妊活へ取り入れるポイントを2点ご紹介します。
加熱をせずに食べましょう
パイナップルは加熱をしていない生のものを食べるようにしましょう。パイナップルに含まれる妊活に効果的なビタミンやブロメリンは、60度以上の加熱によって破壊されてしまいます。
そのため、パイナップルは加熱せずに生で食べるようにしましょう。ちなみに、パイナップルの缶詰や市販のパイナップルジュースも加熱済みであるため、妊活への効果は期待できません。
妊活への効果を得たい場合は、生のパイナップルを選ぶようにしましょう。
食後のデザートとして食べましょう
パイナップルは食事の後に食べるのがおすすめ!パイナップルを始めとする果物にはさまざまな糖分が含まれます。パイナップに含まれるぶどう糖やショ糖は、空腹時に食べると血糖値が急上昇しやすいため、食後がおすすめなのです。
比較的血糖値を上げやすいパイナップルですが、食後にパイナップルを食べても食後過血糖となるほどの値までの血糖値の上昇は見られなかった。という報告もあります。以上のことから、パイナップルは食前より食後が安心ですね!
パイナップルと一緒に組み合わせるとよい食品は?
パイナップルは単体で食べても良いですが、パイナップルにプラスして食べるとより良い効果が得られるものがあります。ここでは、パイナップルと一緒に食べると効果的な食品を2つご紹介します。
肉類
先ほどもご紹介したとおり、パイナップルと肉を組み合わせることで、効率よくたんぱく質を摂取することができます。私たちの体も赤ちゃんの体も、たんぱく質を材料として1つひとつの細胞がつくられ成り立っています。
そのため、妊活中にはたんぱく質をしっかりと取り入れないことには赤ちゃんは迎えられません。動物性たんぱく質は吸収率が良いのですが、消化に時間がかかります。そこで、パイナップルと一緒に取り入れることで、消化の促進に期待が持てるのです。
このように、パイナップルに肉を組み合わせることで、より効果的にたんぱく質を体へ取り入れることができます。
シナモンパウダー
パイナップルにシナモンパウダーをプラスすることで、体の冷えや血行不良の改善に役立てることができます。パイナップルには体を冷やす性質がありますが、一方で、シナモンは体を温める効果に期待が持てます。
冷え性を改善する食材としては、生姜がよく挙げられますね。しかし、シナモンは生姜よりも体を温める作用が強いのです。シナモンは内臓から体を温め、また毛細血管の強化が期待できると言われています。
パイナップルと一緒にシナモンを加えた紅茶や、生姜湯にシナモンをプラスするなどのホットドリンクを合わせてみてはいかがでしょうか?シナモンとホットドリンクのダブル効果で身体を温められますし、水分も摂取することができますね。
ちなみにこのとき、砂糖やはちみつなど糖類は使用しない方がよいですね。
妊活にパイナップルを取り入れる際の注意ポイント3
パイナップルを食べる際に注意していただきたいポイントを3点お話します。
「食べすぎ」は糖分過多に
「パイナップルは砂糖が入っているわけではないし、いくら食べても平気だよね!」と思われるかもしれません。
しかし、パイナップルには果糖やショ糖、ぶどう糖など糖分が多く含まれています。これらはパイナップルに限らず、多くの果物に含まれている糖分です。糖をたくさん摂取すると血糖値を上げてしまい、肥満や生活習慣病を引き起こしかねません。
健康に良かれと思ってパイナップルを食べていたのに、むしろ妊娠を遠ざけていた、なんてことにはなりたくないですよね。パイナップルを含め、果物はほどほどに食べるよう心がけましょう。
パイナップルの「芯」まで食べる
パイナップルの芯は多くの人が食べずに捨ててしまうと思いますが、芯には妊活に効果的な食物繊維やブロメリンが多く含まれています。
パイナップルの芯は少々固いため、食べづらくはありますが、細かく刻んで調理に加えたり、ミキサーでジュースにしたりという工夫をしてみましょう。芯も同時に摂取することで、妊活に効果的な栄養素をムダにすることなく体へ取り入れることができます。
「乳製品」との組み合わせ
パイナップルと乳製品を組み合わせて食べる場合には注意が必要です。
「パイナップルと牛乳をミキサーにかけてミルクシェイクにしたり、ヨーグルトにパイナップルを加えてパインヨーグルトにしたりすれば、パイナップルと一緒にたんぱく質やカルシウムも摂取できる!」 とパイナップルの効果的な食べ方を思いついた方もいるかもしれません。
パイナップルと乳製品を組み合わせて食べても問題はないのですが、1点だけ注意していただきたいのが「食べるタイミング」です。パイナップルと乳製品を混ぜてから30分以上経過すると、乳製品中のたんぱく質がパイナップルに含まれるブロメリンに分解され始め、苦味が出てきてしまいます。
そのため、パイナップルと乳製品を組み合わせて食べる場合には、できる限り早めに食べるようにしましょう。
パイナップルは妊活に最適!
パイナップルが妊活に効果的だという話は、今までにも聞いたことがあった人も多いのではないでしょうか。
しかし、「パイナップルを食べていたら妊娠できた!」「パイナップルが妊活にいいらしいよ!」などの情報だけで、具体的な根拠がわからなかった人もいらっしゃったかもしれませんね。
パイナップルはビタミンCや食物繊維を豊富に含んでおり、クエン酸や酵素の働きから妊活をサポートする果物だということがわかりましたね!また、食べるタイミングや食べ方、一緒に組み合わせて食べる食材などを工夫することで、パイナップルが持つ妊活への効果をより引き出せることをお伝えしました。
今回ご紹介したさまざまな工夫点を意識して、パイナップルを妊活に取り入れていただけるとよいと思います。ただし、パイナップルを食べていれば妊娠に至るというわけではないので、バランスの良い食事を心がけた上で、適度にパイナップルを妊活へ取り入れてみてくださいね!
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この記事の参考文献・サイト名
監修
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管理栄養士柳 寿苗(やなぎ としえ)