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妊活力アップにまぐろがおすすめ?体への影響や効果を大特集

お刺身にしても、ソテーにしても、お寿司にしてもおいしいまぐろ。
そんなまぐろは、妊活中の女性にとってどのような影響があるのでしょうか?
なにかと食べる機会が多い食材だからこそ、妊活中も食べてもよい物なのか気になりますよね。
それではさっそく、まぐろを食べることで妊活においてどのような効果があるのかを確認していきましょう!

    まぐろはたんぱく質やビタミン類を多く含む妊活ライクなお魚

    大型回遊魚であるまぐろには、たんぱく質が含まれています。
    とくに赤身の部分に多く含まれているたんぱく質は、骨や血管、髪の毛、神経伝達物質、ホルモンなどを作ってくれる材料になります。
    それだけでなく、ビタミンDやビタミンB12、ビタミンB6、ナイアシン、セレンなど精神の状態を安定してくれたり、造血を助けたり、精子や卵子の質の保持に重要な働きをしてくれる栄養素を豊富に含む優秀な食品です。

    妊活中の大敵なストレス軽減にまぐろの持つ力を借りましょう!

    赤ちゃんを望んでいる間は、何かとストレスを感じやすい時期でもありますよね。
    あまりストレスを溜めないようにしていても、仕事と妊活の両立に苦労したり、妊活がなかなか思うようにいかなかったりと、さまざまな場面で苛立ってしまうことも多いのではないでしょうか。
    過度のストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れに繋がります。
    その結果、排卵がスムーズに行なわれなかったり、生理不順になったりと、妊活の妨げになることも。
    そのような状況を避けるためにも、まぐろに含まれているたんぱく質やビタミン、ミネラルの力を借りておきたいですね。[参考1]

    まぐろを食べる際はメチル水銀にちょっと注意

    ただし、まぐろにはメチル水銀が含まれていることも考えておく必要があります。
    メチル水銀を妊娠中に多く摂取してしまうと、お腹の中の赤ちゃんの神経系に悪影響を与えてしまうことも。
    厚生労働省からも、「妊婦の方は、水銀を摂取しすぎないように」と注意勧告が発表されています。
    妊娠を望んでいる方は、この点も覚えておきましょう。[参考2]

    妊活中にまぐろを食べるタイミングについて

    先述した通り、まぐろにはメチル水銀が含まれています。
    メチル水銀は、通常なら体外に排出されるため、特に気にする事はありません。

    しかし、お腹の中の赤ちゃんにとっては別の話。体内に入ってしまったメチル水銀を、体外に排出することができないのです。
    そのため、妊活中の人がまぐろを食べる場合、「もしかしたら赤ちゃんができたかも」と思ってからは避けた方がよいでしょう。
    なかには「もっと早くから、メチル水銀を控えておけばよかった」「しばらくの間、妊娠していることに気が付かなかった」というケースが不安な人もいることでしょう。
    その場合、着床する時期以降は、まぐろを積極的に食べるのを避けておきましょう。
    また、まぐろだけではなく、クジラやキンメダイなども同様のことが言えるので、注意しておいてくださいね。

    まぐろどのように食べると妊活へ効果的なの?

    まぐろに含まれている、豊富な栄養素。これらをできるだけ無駄なく体へ摂り入れるためには、加熱をしないまま食べることがおすすめです。
    お刺身にしても、お寿司にしてもおいしいまぐろ。妊娠していない時期には、生の状態でまぐろを食べて、豊富な栄養をまるごと体へ摂り入れておきましょう。

    また、たんぱく質は常に消費され続けています。
    「1度の食事で一気にたんぱく質を摂り入れてしばらくはお休みしておこう」「最近たんぱく質を摂っていないから、今度まとめてなんか食べよう」というような食べ方ではなく、「毎日の食事の中で、こまめにたんぱく質を取り入れる」という状態が理想。
    普段の食事に、できるだけたんぱく質が含まれているようにしておきましょう。

    そして、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質をバランスよく摂取するのも、忘れずに抑えておきたいポイント。
    まぐろは動物性たんぱく質を含んでいます。植物性たんぱく質もバランスよく取り入れるよう、大豆製品も食べる機会を用意しておくといいですね。

    妊活中にまぐろと一緒に食べると効果的な食べ物をご紹介!

    まぐろに含まれているたんぱく質やさまざまな栄養素は、妊活中の方にとって身体を作ったり精神状態やホルモンバランスを安定させたりするほか、貧血の予防や精子や卵子の質に関わる貴重な存在です。
    そのため、まぐろの栄養をなるべく吸収率が高い状態で体内に入れることが大切です。

    まず、たんぱく質の消化や吸収を助けてくれる食材と一緒に食べるといいでしょう。例えば、ビタミンB6はたんぱく質の代謝に関わりますし、精神の安定や生理前症状の緩和にも働きます。
    まぐろにも含まれていますが、レバーやバナナ、にんにく、玄米などにも含まれているので、まぐろを食べる時に組み合わせてみましょう。

    山芋と一緒に食べてたんぱく質の吸収をサポート

    まぐろと一緒に食べやすい食材としては、山芋がぴったり。山芋には、たんぱく質の吸収をサポートしてくれるムチンが含まれています。
    まぐろの山かけ丼は、おいしく同時に摂り入れることのできる理想的なメニューと言えますね。まぐろを食べる際は、たんぱく質を効率よく摂取するため、吸収を助けてくれる食材と一緒に食べられるメニューにしてみましょう。[参考3]

    ビタミンE・Cを同時接種して妊活へさらに相乗効果を

    まぐろはビタミンEとCと組み合わせることもおすすめです。まぐろにはビタミンEやCがあまり含まれません。
    まぐろに豊富に含まれるセレンとビタミンE、ビタミンCはそれぞれが抗酸化に働きますが、一緒に摂取することによって互いに助け合って働きます。
    抗酸化物質は過剰に発生した活性酸素を除去してくれる働きが。活性酸素は増えすぎると細胞を攻撃してしまいます。
    卵子や精子の細胞も攻撃させる可能性があるため、活性酸素から卵子や精子を守るためにも抗酸化物質の摂取は大切になってきます。

    まぐろとの組み合わせはアボカドがおすすめです

    そこで、まぐろと一緒に食べやすい食材としてはアボカドがぴったり。アボカドにはビタミンEやCはもちろん、葉酸も含まれます。
    まぐろに含まれるビタミンB12と葉酸は、協力して赤血球の生産に関わります。まぐろとアボカドはお馴染みの組み合わせですね!
    まぐろを食べる際は、まぐろに含まれている栄養を効率的に利用できるような食材と組み合わせることもおすすめですよ。

    まぐろを食べる際の注意点!妊活を終えた後は気をつけよう

    妊娠中は免疫力が低下してしまうため、感染症や食中毒にかかりやすい状態です。また、先述の通り、まぐろにはメチル水銀が含まれています。
    妊娠中にメチル水銀を体内へ取り入れすぎると、赤ちゃんの運動機能や知能の発達に悪影響を与える可能性が指摘されています。
    そのため、赤ちゃんを授かってからは、まぐろを食べるのは控えるようにしておきましょう。
    妊娠していない時期においても、生のまぐろを食べる時には、必ず新鮮なものを食べるようにしてくださいね。

    妊活中に必要な栄養たっぷりのまぐろを積極的に食べよう

    まぐろのなかでも、とくに赤身の部分にはたんぱく質が豊富に含まれています。
    たんぱく質は私たちの身体の土台をつくってくれる栄養素であり、精神の状態も安定させてくれる働きがあります。

    逆に脂の多い部分にはDHAのようなn-3系の脂肪酸やビタミンDが多く含まれますが、有害金属の蓄積量も多いため食べる量や頻度には注意が必要です。
    生理不順や排卵障害を避けるには、できるだけストレスのない状態にしておくことが大切ですし、貧血の改善や活性酸素を過剰に発生させないことも重要です。

    赤ちゃんを望んでいる人が、しっかり体へ取り入れておきたい栄養素を得るのには、まぐろはとてもおすすめな食材なのです。
    ただし、メチル水銀が胎児に与える悪影響を避けるためにも、妊娠後の過剰摂取は控えてるようにしてくださいね。

    この記事を作るため参考にした文献・サイト名

    監修

    • 管理栄養士
      柳 寿苗(やなぎ としえ)

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