食べ物

妊活スタートするならいちごを食べてみて!いちごの持つパワーとは?

甘酸っぱくて美味しいいちご。いちご狩りに行けば20~30個は当たり前、中には100個近く食べてしまうなんて話も聞きますよね。多くの人から好まれているいちごは、実は妊活中に食べると妊娠力アップの効果が期待出来ます。
早速いちごが妊活に良い理由や栄養価、おすすめの食べ方などをみていきましょう。

いちごが妊活に良い理由

いちごにどんな栄養素が含まれているのかご存知ですか?
いちごには葉酸、ビタミンC、マンガン、カリウム などの栄養素が含まれ、これらの栄養素は妊娠力アップをもたらす効果が期待出来ると言われています。
複雑な調理の必要もなく、気軽に食べることが出来るのも嬉しいポイント。スーパーでも手に入りやすく、12月前後から5月頃くらいまでと比較的売られている期間が長いのも嬉しいですよね。

葉酸

葉酸は妊活をするうえで欠かせない栄養素の一つであり、サプリメントでの摂取も推奨されていますよね。
葉酸は受精卵の着床を助ける役割や、妊娠初期の赤ちゃんに起こりやすい神経系障害の発生リスクを下げるとも言われています。また精子の染色体異常の予防にもつながるため、夫婦で取り入れたい栄養素です。
そして、葉酸はママと赤ちゃんの健康な体作りに必要な栄養素。妊活中のみならず、妊娠中、授乳中までと長期にわたり意識的に摂取したい栄養素です。

ビタミンC

ビタミンCには、抗酸化作用や毛細血管を正常化し、血流を促す効果があります。また、質の良い卵子を育てたり、着床しやすい体に導いてくれるため、不足にならないようにすることが大切です。
ビタミンCと聞くと、ほとんどの人がレモンを思い浮かべますが、いちごも負けてはいません。むしろ、いちごを8粒程度食べるだけで1日に必要なビタミンCを補えるため、レモンよりも効率的かつ手軽にビタミンCを取り入れることが出来ますよ。

マンガン

マンガンを取り入れることで骨を強くしたり、性ホルモンを整えたりする効果が期待出来ると言われています。特に、男性の場合、マンガンが不足することで生殖機能の低下にもつながるため、妊活中は積極的に取り入れたい栄養素です。
マンガンはいちご以外に玄米や豆類、しょうがやくるみに含まれているため、いちごが手に入りにくい時期にはそれらの食べ物を食べるのもおすすめです。

カリウム

カリウムは卵子の質を良くする効果が期待出来る栄養素です。
卵子の質が十分でないと、卵子と精子が出会うタイミングがピッタリだったとしても、受精や着床しにくくなる恐れもあります。また、カリウムを十分にすることで生殖機能を整えたり、高血圧予防やむくみを改善したりなどの効果も得られます。
カリウムを多く含む食べ物には、いちごの他にバナナやほうれん草、さつまいもなどがありますよ。

食物繊維

食物繊維は便秘予防の効果があり、妊活中はもちろんのこと、妊娠中にも十分な量を取っておきたい栄養素です。妊娠中はどうしても便秘がちになりやすく、お腹がスッキリしない、いきんでしまうという声も多くあります。
また、便秘解消には便秘薬を使う方法もありますが、妊活中、妊娠中は極力避けたいという人も多いはず。食物繊維と一緒に水分を取ることで、便秘予防の効果が高まりますので意識してみてくださいね。

いちごの栄養価

いちごにはマンガン、カリウム、葉酸、ビタミンC、食物繊維が含まれていますが、どのくらいの量になるのか具体的にみてみましょう。また、普段食べている食べ物と比べてどのくらいの量になるのか知っておくことで、バランスの良い食生活につながります。

いちご100gを基準とした場合

  • マンガン→0.2mg
  • カリウム→170mg
  • 葉酸→90μg
  • ビタミンC→62mg
  • 食物繊維→1.4g

いちごの栄養価の中で、特に注目したいのがビタミンCの62mgという数値です。この値は果物の中でも上位クラスに位置するほどの含有量の多さです。レモン100g当たりのビタミンCの量が100mgに対し、62mgと数字だけを比べると多少劣りますが、いちごの方が普段の食生活で取り入れやすいので、無理なく食べられるのではないでしょうか。
また、含有量が90μgの葉酸も果物の中で上位に位置しています。いちごを上回る量の葉酸が含まれる果物にライチ(100μg)がありますが、味やにおいなどに癖があり苦手だという人も多く、手に入りにくいというデメリットもあります。

いちごの色素成分やポリフェノール

アントシアニン

いちごの赤色はアントシアニンという水溶性色素からなるもので、ポリフェノールの一種。いちごの他にはアサイーやりんご、黒豆やブルーベリーなどの植物の中に含まれることが多いです。
アントシアニンには抗酸化作用があり、視覚機能を改善したり花粉症予防、メタボリックシンドロームの予防効果が期待でき注目されています。
人の体は年齢を重ねるごとに少しずつ体の機能が落ちていきます。これは誰もが避けては通れませんが、抗酸化作用を利用することで体の機能が落ちるスピードを抑制させたり、整えたりすることが期待出来るため、積極的に取り入れたい成分です。

アントシアニンを取り入れることが妊活に対して直接的なメリットがあるとは言い切れませんが、体全体のメンテナンスを兼ねて取り入れるようにすることが、妊娠へのカギになるのではないでしょうか。

いちごの基礎知識・種類

普段いちごを食べるときに、どんな品種のいちごを食べようか選んだり迷ったりすることはありますか?
いちごの粒の大きさやしっかり熟しているかをチェックするくらいで、品種までは特にこだわらないという人も多いのではないでしょうか。
実はいちごは種類が豊富で、品種ごとに味や形に違いがあるのです。それぞれの特徴を活かした食べ方をしたり、実際にどんな違いがあるのか、食べ比べをしてみるのも楽しいですよ。

知ってました?いちごの基礎知識

スーパーなどでいちごが並び始める時期は、だいたい11月から12月ごろになることが一般的です。その後、6月ごろになると徐々にいちごの姿を見かける頻度が少なくなるような気がしませんか?
そのせいか、いちごは寒い時期に旬を迎える果物だと勘違いしている人も多いはず。しかし、本当のいちごのシーズンは春から夏ごろの暖かい季節なのです。
この季節が逆転している訳は、ビニールハウスの普及やクリスマスの時期が関係していると言われています。ビニールハウスの中であれば季節を問わず、いちごの育ちやすい環境を作ることが可能になりますし、いちごの需要が多くなるクリスマスの時期にも安定していちごを出荷することが出来ますね。

いちごの種類と特徴

いちごには品種ごとに味や形などの違いがあります。よく耳にする品種をいくつかみていきましょう。

~あまおう~

もはや、いちごの代名詞といっても過言ではないのが、九州の福岡生まれの品種「あまおう」です。
ぷっくりと大き目サイズで、形が整っています。糖度はそれほど高くはないものの、酸味が少ないため食べやすいのが特徴です。

~スカイベリー~

日本のいちご生産量一位といえばズバリ栃木県!そんな栃木県で誕生したスカイベリーは名前にインパクトがあるのはもちろん、見た目、味も抜群です。
形は円錐形、つやつやとした赤色が特徴です。甘さと酸味がよく釣り合っていて美味。まだ品種としては若手ポジションであるものの、これから長く愛される品種になること間違いなしです。

~とちおとめ~

スカイベリー同様、栃木県で誕生したのが「とちおとめ」です。糖度が高く、酸味が少ないのが特徴。口に入れた瞬間、やや硬さを感じるものの、果汁が多いため口いっぱいにいちごの美味しさが広がります。
とちおとめの人気は根強く、多くのとちおとめファンがいるとの噂も。

~章姫~

名前に姫が付く「章姫」。気品が感じられて華やかですよね。そんな章姫はやや長い円錐形の見た目が特徴で、他の品種とくらべるとやや赤みが薄めです。
酸味が弱く、甘味をしっかり感じられるのと果汁も多いのでジューシーです。ただ、果肉が柔らかくつぶれやすいため、扱いには注意が必要。

~紅ほっぺ~

静岡県で誕生した「紅ほっぺ」はゴロンとした大きなサイズ感で食べ応えがあります。表面の赤みが強いのと、果肉の部分まで赤いので、カットしたときの見栄えもバッチリ。デザートの飾りとしても使いやすいのが特徴です。
甘味は強め、かつ酸味もあるので味のバランスも最強ですよ。

いちごの適量(1日)

いちごは栄養が豊富で、妊娠しやすい体作りにおすすめな果物です。
粒の大きさによって多少前後するものの、1日あたり5~7個前後食べるのが理想的。ただ、いちごをたくさん食べたからといって十分な栄養が取れているかと言われれば、それだけでは不十分であり、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
いちごは果物なので主食として考えるのは難しいです。ですから、1日3回の食事で摂取出来ない栄養素のカバー役として考えてくださいね。

いちごを食べすぎると?

いちごを食べることは体を妊娠しやすい状態に近づけることが期待出来ます。しかし、一度に大量に食べすぎることで、下痢を引き起こしたりお腹が痛くなってしまったりする恐れもあるため注意が必要です。
いちごをたくさん食べるシーンとして思い浮かべるのがいちご狩りですよね。いちご狩りに行くと何十個という単位でいちごを食べる人がほとんどですが、その後お腹が痛くなった、下痢になったという人がちらほらいるようです。
いちごは水分が多く、キシリトールが含まれています。キシリトールは取りすぎるとお腹が緩くなる事があるため、美味しいからといってたくさん食べすぎないように気を付けなければいきません。

いちごのおすすめする食べ方

いちごはそのまま食べるのがシンプルかつ、いちご本来の味を楽めむことが出来る食べ方です。すぐに食べるなら常温のままでも十分美味しく食べられますし、ヘタを取るだけなので調理道具を準備する必要もありません。
いちごの甘味をしっかり感じたいという場合、ヘタの方から食べるのがおすすめ。ヘタ部分よりも先端の方が甘味が強いため、先端を先に食べるよりも何倍も美味しく感じますよ。
ほんの少しアレンジしていちごを食べたいという人には、冷凍いちごやいちごミルクもおすすめですよ。冷凍いちごはいちごをカチカチに冷凍し、シャーベットのようにして食べるのも良いですし、ヨーグルトに入れて食べるのも美味しいですよ。
また、いちごを軽くつぶして牛乳に混ぜればフレッシュないちごミルクの完成です。

いちごを食べるタイミング

いちごを食べるタイミングは基本的にはどのタイミングでも良いです。食後のデザートにするのも良いですし、ちょっと小腹が空いた時タイミングでもOKです。
いちごを食べる時にはわざわざカットしたり調理をする必要がなく、手軽に食べることが出来ますので、忙しくてゆっくりと朝食をとる時間がないという人にもおすすめですよ。

いちごを食べて妊活成功を目指す!

いちごには葉酸やビタミンCなどの栄養素が豊富で、赤ちゃんの神経系障害になるリスクを下げる、卵子の質をよくするなどの効果が得られます。
妊活を成功させるための体作りに最適な果物ですので、夫婦で取り入れるように出来るのが理想的です。
いちごは食べられる期間も長く、身近な場所で手に入れられるのも嬉しいポイント。
品種の種類もさまざまで、それぞれに違った美味しさを持ち合わせています。
色々な種類を食べ比べてみるのもおすすめですよ。

監修

  • 柳 寿苗

    管理栄養士
    柳 寿苗(やなぎ としえ)

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