食べ物

バナナは妊活中にもってこい!効果的な食べ合わせもご紹介します

バナナはとってもおいしくて、妊娠するのに適した体をつくることができる果物です。
今回はバナナの妊活への効果や、効果的な食べ方について詳しくご紹介します。
手軽に食べられるバナナを妊活に取り入れて、妊娠力をアップさせましょう!

バナナに含まれる豊富な栄養素が妊活にプラス効果!

バナナにはさまざまな栄養素が豊富に含まれており、栄養満点の食材としてよく知られています。
そのなかでも、特に多く含まれており妊活に役立つ栄養素を3つご紹介します。

ビタミンB6

バナナには、脳の神経伝達物質の原料となるビタミンB6が豊富に含まれています。
ビタミンB6をしっかりと摂取することで、イライラしたり不安になったりする気持ちを落ち着かせる効果が!
また、妊娠初期で悩まされるつわりの改善にも役立ちます。
そのため、妊娠前から摂取しておくことで心が安定し、つわりも乗りきることができますよ。

カリウム

バナナには、卵子の栄養となるカリウムが豊富です。
卵子にはミトコンドリアという細胞が多く存在しており、ミトコンドリアはカリウムのエネルギー生産に関わるといわれています。
ミトコンドリアはすべての真核細胞に存在します。そのため、妊活中にはカリウムの摂取は欠かせません。
また、カリウムを摂取することは、体のだるさや冷えの原因となるむくみを解消することにも役立ちます。
カリウムを摂取することで、妊娠するのに適した体をつくることができますね。[参考1]

トリプトファン

バナナには、トリプトファンが多く含まれます。
トリプトファンは、体内では合成されない必須アミノ酸の1つで、メラトニンという物質の分泌を促す作用があります。
メラトニンは体内で夜間に多く分泌される物質で、リラックス効果をもたらすことでよく知られている物質です。
さらに、メラトニンには強い抗酸化作用があり、卵子の細胞の酸化を防ぐことができます。
卵子の細胞の酸化、すなわち卵子の質の低下を防ぐことで、妊娠しやすい体をつくることができますよ。[参考2]

バナナを妊活へ取り入れる時期について

妊活時に取り入れるバナナは、いつ食べてもよい効果をもたらしますが、そのなかでも高温期に摂取するのがおすすめ!
高温期とは、排卵後から次の月経が開始する前日までの期間のことで、低温期に比べて体温が0.3℃以上高くなります。
高温期に入って、「体がだるい…」と感じたことはありませんか?
これは、体が水分を溜めこみ、むくんだ状態になることで起こります。

バナナにはカリウムが豊富に含まれており、むくみを解消する効果があるため、高温期に摂取することで体のだるさやむくみを軽減させることができます。
また、高温期は生理前の時期でもあります。
生理前にイライラしたり、不安な気持ちになったりと落ち着きがなくなることはありませんか?
バナナには、ビタミンB6やトリプトファンなど気持ちを落ち着かせる作用のある栄養素が豊富に含まれています。
そのため、高温期の中でもとくに生理前の時期に食べることで、不安定な気持ちを落ち着かせることができますよ。

バナナをより効果的に妊活へ役立てるには?

バナナの食べ方や、食べるタイミングについてお伝えします。

加熱せずに食べる

「バナナは加熱してから食べる」という人は少数派かもしれませんが、バナナは加熱をせずに生のままで食べることをおすすめします。
バナナに豊富に含まれる水溶性のビタミンは熱に弱いため、加熱するとそれらの働きが失われてしまうのです。
妊活への効果を得るために、バナナは生で食べるようにしましょう。

朝食時に食べましょう

バナナは朝食時に食べるのがおすすめ!
寝ている間には飲んだり食べたりしないために、朝は体が栄養を必要としている状態になっており、栄養の吸収率が高くなっています。
そのため、バナナに含まれる妊活に役立つ栄養素を効率よく吸収することができ、妊娠しやすい体をつくることができますよ。

朝起きたばかりだとあまり空腹感を感じず、朝ごはんを食べなかったり、少量で済ませてしまったりする人も多いと思いますが、それでは妊娠に必要な健康体をつくることはできません。
バナナは忙しい朝でも簡単に食べられるので、毎日の朝食に1本バナナをプラスしてみると良いですよ。
ただしバナナは糖質を多く含むのでたんぱく質や食物繊維を一緒に摂取することをおすすめします。

バナナと一緒に食べるとGOOD!妊活にも効果的な食べ合わせ

バナナと合わせるとより高い妊活への効果が得られ、しかも美味しく食べられる食材をご紹介します。

豆乳と黒ゴマ

バナナに豆乳とゴマを合わせることで、妊娠力をさらに高めて摂取することができます。
ごまに含まれるセサミンという成分は高い抗酸化力があり、バナナにも抗酸化効果のある化合物、フェノール類が多く含まれます。
ゴマと一緒に食事へ取り入れることで、より抗酸化に働く力を高めることができますね。
また、豆乳には女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンが豊富で、ホルモンバランスの乱れを整えてくれると言われています。
バナナと豆乳と黒ゴマで妊活に最適なスムージーを作ることができますね。

ヨーグルト

ヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌など腸内環境を改善させる成分が多く含まれています。
腸内環境が改善されれば、腸が活発に動くようになり、栄養吸収がよくなって妊活に必要な栄養素をきちんと吸収することができます。
バナナにも食物繊維やオリゴ糖が含まれていますのでヨーグルトとの組み合わせは腸内環境を整えることが期待できます。
ヨーグルトはバナナととても相性が良く、切ったバナナにかけて食べても良いですし、スムージーにしてもおいしいですよ。

バナナを食べる前に注意!妊活へ役立てる前のポイント解説

バナナを生活へ取り入れる際の注意点についてお伝えします。

農薬使用のバナナには注意

バナナを購入する際には、 できる限り無農薬のものを選ぶとよいでしょう。
バナナの栽培に使われている農薬には、胎児に少なからず影響を及ぼす可能性があります。
ただ、バナナは外国産のものが多く売られており、なかなか無農薬のものを探し出すことは難しいかもしれません。
そこで、バナナを食べる際に農薬による影響が心配な方は、先端1cm程度を食べずに切り捨てるという選択肢もあります。
福岡県の食品衛生検査所が公開している残留農薬検査資料では、バナナに含まれる農薬は体に影響しない程度で安全という結果が出ています。
ただ、バナナの先端部は中心部と比較して、少しだけ農薬が検出されているようです。

検査の結果で安全性は保証されていますので、あまり神経質になり過ぎず、心配であれば先端を1cm切って食べるのがよいでしょう。[参考3]

バナナの食べ過ぎには注意

バナナは、すぐにエネルギーになる即効性もあれば、腹持ちも良いという優れた食品です。
これは、バナナに含まれるブドウ糖や果糖、ショ糖、オリゴ糖など多種類の糖分の吸収速度がそれぞれ異なり、時間差でエネルギーとなってくれるからなのです。
このように、バナナに多く含まれる糖分は優れた働きをします。
しかし、食べすぎてしまうと糖質の過剰摂取や肥満、生活習慣病を引き起こし、妊娠を遠ざけてしまうことになります。
バナナを食べる量は1日1~2本を目安として、ほかの炭水化物とのバランスを見ながら食べ過ぎないように注意してくださいね。

バナナを食べて精神安定!妊活へ効果的に役立てましょう

バナナには妊活に効果的な栄養素が豊富に含まれているため、妊活中にぜひとも取り入れていただきたい果物です。
今回ご紹介した、バナナを食べるのに適した時期や食べ方の工夫、組み合わせて食べるとよい食材なども意識して、バナナの妊活への効果を高めた状態で食べてくださいね。

バナナはお手頃な価格で購入でき、手に入りやすい食材です。そんな身近な食材が妊活に役立つとなると、すぐにでも取り入れたいですよね。
また難しい調理も必要なく手軽に摂取できるため、とても重宝します。朝食時に食べることをおすすめしましたが、間食などちょっと小腹が空いたときにも活用できます。

バナナの妊活への効果のなかでは、とくに心を安定させる作用が強いということをお伝えしました。
妊活がうまくいかないと、どうしてもイライラしたり、気持ちが落ち着かなくなったりと心が不安定になりかねません。
バナナを食べることで、心を安定させ前向きに妊活に取り組んでいきましょう!

この記事を作るため参考にした文献・サイト名

監修

  • 柳 寿苗

    管理栄養士
    柳 寿苗(やなぎ としえ)

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