妊活にはざくろも効果的です!気になる効果や摂取法をお届け
ざくろを食べることで、卵子の質の低下を緩和したり、むくみを解消したりといった効果が得られ、妊娠するのに適した体をつくることができます。
今回は、ざくろがもつ妊活への効果を引き出すための工夫や注意点についてご紹介!
ざくろを妊活に取り入れて、妊娠力をアップさせましょう!
ざくろって妊活に効果的?考えられる効能をご紹介
ざくろは、あまりなじみのない果物かもしれませんが、妊活に効果的な栄養素を多く含んでいるため、妊活中にはぜひとも取り入れてもらいたいです。
ここでは、ざくろを食べることで得られる妊活への効果についてご紹介します。
卵子の老化を防ぐ
ざくろを食べることで、卵子の老化を防ぐことができます。卵子の老化とはどういうことなの?と疑問に思いますよね。
卵子の老化は、体内の活性酸素という物質によって卵子の細胞が酸化され、卵子の質が低下していく状態を指します。
卵子の質が低下すればするほど、当然妊娠しづらくなります。卵子は年齢とともに老化していくため、ある程度の質の低下は避けられないのです。
そこで、少しでも卵子を若い状態で保つために、ざくろを食べるのはおすすめですね!
ざくろには、タンニン類やアントシアニン類が多く含まれています。タンニン類やアントシアニン類は抗酸化作用をもっており、活性酸素を除去する働きが!
活性酸素が除去されることで、活性酸素から卵子が攻撃されるのを防ぐことができます。つまり、卵子の質の低下を防ぐことに繋がるのです。[参考1]
むくみを解消する
ざくろを食べることで、むくみを解消させることができます。
ざくろにはカリウムが含まれており、体内へ余分に存在する塩分を排出させる働きが!
余分な塩分が排出されることで、体内に過剰に溜まった水分が体外へ排出されます。
体のむくみは、体内の水分量が多いために起こるので、過剰に溜まった水分が排出されることでむくみが解消されます。
妊活中のむくみは、体のだるさや冷えの原因となるため、むくみを解消することで妊娠するのに適した体をつくることができますよ。
妊活中の高温期にざくろを取り入れるのもおすすめ
ざくろは、いつ食べても妊活へよい効果をもたらしますが、そのなかでも高温期に摂取するのがおすすめです。
高温期とは、排卵後から次の月経が開始する前日までの期間を指し、高温期の7日目頃からは着床時期となります。
そのため、高温期に赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜をより良い状態に保つことで着床しやすくなるのです。
また、薬膳の世界では、ざくろは体を温める性質があると言われています。
ざくろを食べることで、体の中から温められて血流が改善。
着床に備えて栄養が血流に乗って子宮内膜へ運ばれ、子宮内膜を良い状態に保つことができ着床しやすくなります。
また、ざくろの種の成分も摂取するなら、低温期でもよいでしょう。
ざくろの種には、微量ながらも女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをする成分が含まれていると言われています。
エストロゲンが低温期に不足すると、低温期の期間が長く、生理周期が安定しない状態になります。
そのため、低温期にざくろの種の成分を摂取して、少しでもエストロゲンの働きを補い、基礎体温や生理の周期を安定させることで妊娠しやすい身体作りをしたいですね。
より効率良くざくろの妊活効果を得るために
ざくろをより効果的に体へ取り入れる方法についてご紹介します。
ざくろの種について
ざくろは、実だけでなく種も食べることをおすすめします。
「妊活中の高温期にざくろを取り入れるのがおすすめ」の項目でもお話ししたとおり、ざくろの種には微量ながらも女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをもつ成分が含まれると言われています。
ざくろは、実だけでなく種も食べられる果物で、種は実と同様にそのまま食べても良いですし、ミキサーでほかの食材とも合わせてスムージーにして食べても良いですね。
少々硬くて食べることに抵抗があるかもしれませんが、実際に食べてみると甘酸っぱくてクセになるおいしさが…!
妊活中にざくろを食べるなら、ぜひ種も一緒に食べてみてくださいね。
ざくろの選び方と保存方法
ざくろを購入する際には、ずっしりと重みがあり、ハリのあるものを選んでください。また、鮮やかな赤色に色づいているものがよいでしょう。
ざくろは皮をむかなければ、かなり長期間保存ができます。具体的には、密封して冷蔵庫に入れておけば2~3ヶ月の保存ができます。
ざくろの種は冷凍保存が可能なので、種をすぐに使わない場合にも冷凍保存がおすすめです。
ざくろはこの食品と一緒に取り入れよう!
ざくろと一緒に摂取するとさらに妊娠力を上げられる食べ合わせを2つご紹介します。
キウイやイチゴ
ざくろにキウイやイチゴを組み合わせて摂取することで、さらに卵子の老化防止をする力を強めることができます。
「ざくろって妊活に効果的?」の項目でお話ししたとおり、ざくろに含まれるタンニン類やアントシアニン類には抗酸化作用があり、卵子の老化を防いでくれます。
キウイやイチゴに多く含まれるビタミンCには、タンニン類やアントシアニン類と同様に抗酸化作用があります。
そのため、ざくろとキウイ・イチゴを一緒に食べることで抗酸化作用がさらに強まり、活性酸素の除去に大きく役立つことが期待できます。
また、キウイやイチゴには妊娠を望んでいる方には摂取の欠かせない葉酸がに含まれています。
葉酸が不足すると、赤ちゃんの脳や神経系の発育に影響を与えてしまうことがあるので、葉酸を十分に摂取するためにもざくろと一緒に食べるならキウイやイチゴがおすすめです。
シナモンとお酢
ざくろにシナモンとお酢をプラスすることで、冷えや血行不良の改善に役立てることができます。
ざくろには体を温める性質があるというお話をしましたね。ざくろにシナモンを加えることで、さらに体を温めることができます。
冷え性を改善する食材としては、生姜を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
しかし、シナモンは生姜よりも体を温める力が強いと言われています。
シナモンは内臓から体を温め、毛細血管を強化する働きがあると言われており、ざくろとシナモンを組み合わせることによって、体のすみずみまで温めることができますね。
さらに、お酢をプラスすることで、血液をサラサラにして血行を促進する作用も追加!
ざくろとシナモンとお酢を一緒に摂取することで、冷えや血行不良に悩まされることなく、妊娠するのに適した身体を手に入れることができます。
ざくろを妊活へ取り入れる際の注意点
ざくろを妊活に役立てるにあたって、注意するべき点が2つあります。
2つの注意点をきちんと守り、ざくろの妊活効果を効率よく得ましょう!
食べ過ぎに注意
ざくろに限らず、果物全般には果糖という糖分が多く含まれています。
「果物に含まれている糖分なら体に悪くはないのでは?」と思われるかもしれませんね。
しかし、果糖は多量に摂取すると血糖値を上げてしまい、肥満や生活習慣病を引き起こしかねません。
妊娠をするには健康な体でなくてはなりませんから、ざくろを含め、果物の食べ過ぎには十分注意してくださいね。
ジュースではなく果物のざくろを食べる
ざくろを摂取するとなると、市販のざくろジュースなどを思い浮かべるかもしれませんね。
しかし、妊活への効果を得たい場合には、果物のざくろを購入することをおすすめします。
市販のざくろジュースは簡単に手に入り、手軽に飲めてしまうため、飲み過ぎて果糖の摂取過多となりかねません。
また、砂糖が添加されているものもあるため、市販のざくろジュースを購入する場合には砂糖の添加量にも注意が必要となってきます。
砂糖の摂りすぎは体を冷やすほか、糖化のリスクもあると言われているため、妊活中はできるだけ砂糖の摂取を避けたいですよね。
果物のざくろを購入して自宅で調理をおこなえば、飲み過ぎや砂糖の摂りすぎを防ぐことができますよ。
ざくろに含まれるエストロゲンについて
ざくろの種は微量ですがエストロゲンと似た働きをする成分が含まれているというお話をしました。
種には確かにエストロゲンと似た成分が含まれているのですが、インターネット上で「実にもエストロゲンが含まれている」という情報を見たことがある人もいらっしゃるかもしれません。
また、ざくろを使った商品で、エストロゲンが含まれているということや、エストロゲンの効果が期待できるといった表示がされているものを、以前に見たことがある人もいるかもしれません。
しかし、国民生活センターの調べによると、ざくろ果実からはエストロゲンは検出されず、また、ざくろを使った多くの商品からもエストロゲンは検出されなかったそうです。
そのため、ざくろを摂取することで、エストロゲンの働きを助ける効果はあまり期待できません。
しかし、まったく期待できないわけではありませんし、他にも卵子の老化防止やむくみ解消などの効果が得られるため、ざくろを食べることは妊活に効果的だといえるでしょう。
今回ご紹介した、摂取するべき時期や、より良い摂取方法、一緒に食べると良い食材などを参考に、ざくろをより効果的に取り入れて妊活に役立てましょう!
この記事を作るため参考にした文献・サイト名
監修
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管理栄養士柳 寿苗(やなぎ としえ)